Mini Tokyo 3D バージョン 2.8.0 がリリースされました (GitHub)。2.7.0 からの追加・修正機能を見ていきましょう。
地平線・空が見える傾きのサポート
Mini Tokyo 3D で使っているマップライブラリを Mapbox v2 にバージョンアップして、ピッチ(傾き)最大85°に対応しました。地平線から上の空が見えるようになり、現実の空の色と太陽の動きをリアルタイムで再現した様子を見ることができます。映像はちょうど日の出の朝焼けの中を御茶ノ水に向かう青梅特快。ぜひお試しください。
旅客機の追跡・表示の改善
旅客機の追跡を改善して、機体に対するズーム比率を維持したまま飛行高度に追従していくことが可能になりました。また、機体が必要以上に伸びて表示される場合がある不具合も修正しています。
動画は夕刻に成田空港A滑走路から離陸するシカゴ行き全日空12便です。徐々に高度を上げ利根川を超えていく様子をご覧ください。
エコモード追加
モバイル端末向けにエコモードを追加しました。画面右のバッテリーアイコンをクリック/タップしてエコモードをオンにすると、毎秒1フレームの描画レートになり、これによってバッテリーの消費と加熱を抑えます。
電池の減りを気にしてスマホでの利用を躊躇していた方も、安心してお使いいただけます。
初期ローディングの改善
エコモードの搭載と合わせて、アプリ起動時に描画レートを抑えることでデータのロードを優先させ、マップを早く表示する最適化も合わせて追加しました。
3/13ダイヤ改正対応
JR、東京メトロ、都営地下鉄、東武、西武、京王、小田急、東急、横浜高速鉄道、埼玉高速鉄道、東葉高速鉄道、東京モノレールの3/13ダイヤ改正に対応。このダイヤ改正は、終電繰り上げが主な変更点です。小田急ロマンスカーの相模大野での分割・併合がうまく表示されていなかった問題も合わせて修正しました。
列車種別ラベルの表示
列車にマウスを重ねたり、列車追跡時に表示される列車種別が、枠で囲まれたラベルの形式になり見やすくなりました。
国内線コードシェア便の重複の排除
東京公共交通オープンデータチャレンジの日本空港ビルディングが配信する羽田発着国内線のデータでは、コードシェア便だとしても別々のフライトとして存在するため、旅客機が重複して表示されていましたが、これを調整するコードを追加。150便ほど重複が排除されました。
エコモードの取得・設定 API およびモード変更イベントの追加
バージョン 2.8.0 で追加になったエコモードの取得・設定を行う次のメソッドが追加されました。
メソッド | 説明 |
---|---|
getEcoMode |
現在のエコモードを取得 |
setEcoMode |
エコモードを設定 |
また、各表示モードの変更時や、列車・航空機の選択・選択解除時に発生する次のイベントが追加されました。
イベント | 説明 |
---|---|
clockmode |
クロックモードが変更 |
deselection |
列車または航空機の追跡が解除 |
ecomode |
エコモードが変更 |
selection |
列車または航空機の追跡が開始 |
trackingmode |
追跡モードが変更 |
viewmode |
ビューモードが変更 |
詳細は Mini Tokyo 3D 開発者ガイドをご覧ください。