Mini Tokyo 3D バージョン 3.3.0 リリース

Mini Tokyo 3D バージョン 3.3.0 がリリースされました (GitHub)。3.2.0 からの追加・修正機能を見ていきましょう。

地下駅出口情報の更新とバリアフリー設備の表示

地下駅出口のバリアフリー施設情報、利用可能時間の表示に対応しました。駅を選択した時に、階段、エスカレーター、エレベーター、車いすスロープの有無が確認できたり、現在時刻でその出口が閉まっているとオレンジ色の表示で区別されます。さらに、マップ上でもアイコンが表示されるため、どの出口がバリアフリーになっているかがよりわかりやすくなっています。今のところ、対応しているのは東京メトロ銀座線、丸の内線、日比谷線東西線、千代田線の各路線です。

ところでここ数年、東京メトロではエレベータの統一されたサインシステムを導入していることに気づきました。エレベータのアイコンに rbv といった文字と色で区別するようです。今回判明したものはその情報も付けてあります。

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PLATEAU プラグイン

プロジェクト PLATEAU が提供する東京の3D都市モデルを Mini Tokyo 3D と組み合わせて表示します。詳細な建築物の形状データとテクスチャーを利用して、非常にリアルな都市の景観を表示することができます。画面右側の下から3つ目「レイヤー設定」ボタンを押して「PLATEAU」レイヤーを選択してみてください。非常に重くてスマホ等では動かないので、GPU 搭載 PC での利用をお薦めします。

PLATEAU では東京都23区に加え、首都圏の他の都市モデルもありますが、負荷軽減のため現時点では千代田区中央区、港区、新宿区、品川区、渋谷区、豊島区のみに絞っています。建築物が表示されるまでに結構時間がかかるので気長にお待ちくださいね。

高リフレッシュレートのディスプレイに対応

Mini Tokyo 3D は 60Hz のリフレッシュレートを想定して実装されていましたが、最近は高リフレッシュレートのディスプレイやモバイルデバイスがよく見られるようになり、その場合、視点移動アニメーションや花火プラグインのアニメーションが速過ぎる問題がありました。リフレッシュレートに関わらずアニメーション速度が一定になるように修正を加え、高リフレッシュレートのディスプレイではより滑らかなアニメーション動作になりました。

フランス語サポート

コミュニティーのコントリビューションにより、フランス語に対応しました。

ダイヤ改正対応

東京モノレールの 2022/11/7 ダイヤ改正に対応。都営浅草線京急、京成、北総、芝山鉄道新京成の 2022/11/26 ダイヤ改正に対応。また、JR 東日本、東京メトロ都営地下鉄横浜市営地下鉄東武、西武、京王、小田急、東急、相鉄、横浜高速鉄道埼玉高速鉄道東葉高速鉄道つくばエクスプレス江ノ電関東鉄道秩父鉄道小湊鉄道多摩モノレール、千葉モノレールの 2022/3/12 ダイヤ改正に対応。さらに、金沢シーサイドラインの 2023/3/25 ダイヤ改正ユーカリが丘線の 2023/4/1 ダイヤ改正に対応しています。

旅客機のライブ発着の再開

2022年2月以降しばらくの間、羽田空港・成田空港に発着する旅客機は JAL 便と ANA 便しか表示されていませんでしたが、他の航空会社含め全便の表示を再開しました。

路線のラインが表示されない不具合の修正

カメラを地平線の見える角度まで傾けた時に、遠方の路線のラインが表示されない不具合を修正しました。

新しいレイヤーインターフェースの追加

カスタマイズに利用可能なインターフェースが追加されました。いずれも、開発者が独自の情報を地図上に重ねて表示したいときに、手軽にカスタムレイヤーを作るための方法を定義しています。

インターフェース 説明
GeoJsonLayerInterface GeoJSON データを表示するためのインターフェース
Tile3DLayerInterface 3D Tiles 仕様に準拠した形式の 3D タイルデータを表示するためのレイヤーインターフェース

詳細は API リファレンスをご覧ください。