Mini Tokyo 3D バージョン 3.1.0 がリリースされました (GitHub)。
Mini Tokyo 3D は昨年の第4回東京公共交通オープンデータチャレンジに応募しておりましたが、第3回の受賞に引き続き、完成度の高さを評価いただいて今回は審査員特別賞を受賞することができました。東京公共交通オープンデータチャレンジは今回で終了になりましたが、Mini Tokyo 3D は引き続き進化を続けていきます。
それでは 3.0.0 からの追加・修正機能を見ていきましょう。
公共交通データソースの切り替え
東京公共交通オープンデータチャレンジの終了に伴い、これまで東京公共交通オープンデータチャレンジのデータを利用していたところを、公共交通オープンデータセンターのデータに切り替えました。これにより、一部のリアルタイム遅延情報が利用できなくなっており、遅延マーカーが表示されません。また、旅客機の表示も国内線に限定されています。
開発者が Mini Tokyo 3D をビルドする際には、東京公共交通オープンデータチャレンジのトークンは不要になりました。
ダイヤ改正対応
ゆりかもめの 2021/12/13 ダイヤ改正に対応。さらに、都営浅草線、京急、京成、北総、芝山鉄道の 2022/2/26 ダイヤ改正、JR 東日本、りんかい線、東京メトロ、都営、横浜市営、京王、東武、西武、小田急、東急、みなとみらい線、相鉄、埼玉高速鉄道、つくばエクスプレス、東葉高速鉄道、関東鉄道、小湊鐵道、いすみ鉄道、ニューシャトル、多摩モノレールの 2022/3/12 ダイヤ改正に対応しています。
列車情報の修正
データソースの切り替えとダイヤ改正対応に伴い、データ全体の検証を強化したところ、多くの不具合が見つかりました。次のデータの修正を行い、データの正確性が向上しました。
- 京急モーニング・ウィング三浦海岸〜横須賀中央間が非表示だった問題を修正
- 京急逗子線から京急本線への直通列車の追跡が中断してしまう問題を修正
- 新京成線新鎌ヶ谷、鎌ヶ谷大仏を全列車通過していた問題を修正
- いすみ鉄道で城見ヶ丘を全列車が通過していた問題を修正
- 千葉モノレール1号線の土休日の列車の行き先が一部表示されていなかった問題を修正
- 湘南モノレールで全列車が富士見町を通過していた問題を修正
- 東急こどもの国線は多客期ダイヤだったのを通常ダイヤに変更
- 東武東上線の一部列車で和光市〜志木間で列車が表示されていなかった問題を修正
- 西武秩父線の一部列車で行き先が間違っていた問題を修正
- 西武多摩川線の白糸台始発の列車が表示されていなかった問題を修正
列車名表示の追加
京急ウィング号の列車名と号数、ホリデー快速おくたま・ホリデー快速あきがわの列車名が表示されるようになりました。そして京王ライナー Mt.TAKAO 号が臨時便から通年運行になったので、Mini Tokyo 3D にも現れるようになっています。
ボタンを大きくして操作性改善
ボタンのサイズを1.3倍に拡大して操作性を改善しました。最近のスマホの高解像度化でボタンサイズが相対的に小さくなっているため、Mapbox のデフォルトのボタンサイズだと少しタップしにくかったので改良を加えました。
ポルトガル語サポート
コミュニティーのコントリビューションにより、ポルトガル語(ブラジル)に対応しました。
アプリ起動の高速化
アプリ起動時のデータローディングの並列化を実装し、起動時間の短縮を図りました。
降水プラグインが雪のアニメーションに対応
内部で使用している Mapbox プラグインのアップデートに伴い、Mini Tokyo 3D 降水プラグインでも降雪アニメーションの表示に対応しました。
ライブカメラの拡充
ライブカメラプラグインで、東京近郊鉄道沿線のライブカメラを大幅に追加し、現在の東京の様子がより身近に感じられるようになりました。