Mini Tokyo 3D バージョン 2.4.0 リリース

Mini Tokyo 3D バージョン 2.4.0 がリリースされました (GitHub)。2.3.0 からの追加・修正機能を見ていきましょう。

JR成田線我孫子支線が全線開通

成田線我孫子支線我孫子〜成田間全線開通しました。常磐線快速列車の一部が我孫子から成田まで乗り入れています。単線なので途中の駅で列車交換(対向列車の待ち合わせ)を行いますが、成田線我孫子支線では全駅で列車交換が可能です。

駅名検索機能の改善

駅名検索フィールドのオートコンプリートの候補リストにおけるローマ字の長音記号(例: Ō)や副駅名(例: 押上〈スカイツリー前〉)などの表記の揺れを吸収し、さらに同名表記で位置の異なる駅(例: 小川町 (東京)と小川町 (埼玉))を区別するようにしました。

再生モードでの旅客機の表示

これまで再生モードに対応していたのは列車の運行だけでしたが、羽田・成田発着旅客機の運行にも対応しました。ただし、当日発着便に限ります。任意の時刻・再生スピードで旅客機の動きを見ることができます。

下の動画は羽田空港周辺の100倍速再生の様子ですが、7時台は羽田から離陸する分が多いものの、8時台になると各地を早朝に離陸した便が集まってくるのがわかります。

駅出口情報の拡充

銀座線に加えて、丸の内線、日比谷線東西線、千代田線、有楽町線半蔵門線南北線副都心線各駅の出口情報を追加しました。

高尾発着成田エクスプレス、八王子発着むさしの号、千代田線乗り入れ小田急ロマンスカーに対応

高尾発着成田エクスプレスに対応。なぜか東京公共交通オープンデータチャレンジ提供データには中央線を走る特急列車のデータが含まれていないので、手動で入力しました。

また、武蔵野線経由で大宮と八王子を結ぶむさしの号も、国立〜八王子間が表示されていませんでしたが、全線運転を開始しました。

さらに、小田急ロマンスカーのうち、千代田線に乗り入れるメトロはこね・メトロモーニングウェイ・メトロホームウェイの表参道〜成城学園前新百合ヶ丘・町田間が表示されていなかった問題を解消しました。

可視領域の厳密な計算による描画性能向上

画面に表示されない列車や旅客機などの3Dオブジェクトは毎フレーム位置計算を行う必要はなく、計算を省略することでパフォーマンスを最適化することができます。これまではマップの可視領域を含む緯線・経線に沿った矩形を使い、3Dオブジェクト位置計算の必要性を簡易的に判定していましたが、厳密な可視領域の台形を使うように切り替えました。実際にはスムーズなアニメーションのために若干のバッファ領域も入れています。これにより、10%程度描画性能が向上しました。

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JR特急列車の追加

房総方面の特急しおさいわかしお・さざなみで使用される255系、E257系500番台に対応。

これに合わせて、総武快速線の列車のうち千葉以東で成田線総武本線に乗り入れる快速列車の一部が表示されなかったり、列車番号が切り替わっていなかった問題を修正しました。また、佐倉駅での連結・切り離しを行う列車にも対応しました。

モード取得・変更 API、列車・旅客機追跡 API の追加

バージョン 2.4.0 では、モードの取得・変更を行うメソッド、追跡する列車 ID・旅客機 ID の取得・設定を行うメソッドが追加されました。

メソッド 説明
getClockMode 現在のクロックモードを返す
getSelection 追跡中の列車またはフライトの ID を返す
getTrackingMode 現在の追跡モードを返す
getViewMode 現在のビューモードを返す
setClockMode クロックモードを設定する
setSelection 追跡する列車またはフライトの ID を設定する
setTrackingMode 追跡モードを設定する
setViewMode ビューモードを設定する

詳細は Mini Tokyo 3D 開発者ガイドをご覧ください。